ノルアドレナリン神経、セロトニン神経を活性化させる方法

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苦行によってセロトニン神経が活性化?

厳しい修行をしたということでは、代表的なのは空海やお釈迦様などです。
また、現代でも、そのような厳しい修行の例としては、天台宗の「千日回峰行」などがあります。

お釈迦様は二十九歳で出家して六年間難行苦行を自分に課した厳しい修行をします。
断食を続けたり、茨の上に眠ったり、全身に蜂蜜を塗ってアリを這わせたり、穴に体を
突っ込んで首だけ出して過ごすなど、ありとあらゆる荒行をしても心の安らぎを得ることができず、
結局解決は得られなかったのです。

そこで山を下りてネーランジャナー川で沐浴(もくよく)し布施されたかゆを食べて気力を
回復させてから、菩堤樹の下で四十九日間瞑想します。
そこで悟ったのです。そのときお釈迦様は三十五歳でした。

荒行をするということは、脳内物質という視点からとらえると、ノルアドレナリン神経を
刺激して脳内物質であるノルアドレナリンを盛んに分泌させることになります。
ノルアドレナリンは、種々のストレス刺激が加わると分泌され、その結果、注意や不安
などの反応を誘発します。
いわば脳内危機管理センターのような役割を果たすのです。

他方、座禅をするというのは「呼吸法」と関連があります。
座禅をして腹式呼吸をする呼吸法によってセロトニン神経を活性化することができます。

つまり、お釈迦様は、セロトニン神経を活性化させる座禅による呼吸法をする前に、
さまざまな荒行によってストレスを与えて徹底的にノルアドレナリン神経を活性化させています。

その状態が、その後の呼吸法の効果も大きくしてセロトニン神経活性化のレベルが大きく
上がったと考えられます。
つまり、荒行によってノルアドレナリン神経を究極まで刺激し、さらに
セロトニン神経の活性化を行ったことになります。

それに対して、空海は歩くというリズム運動を行いながら、御真言をとなえるという呼吸法
を続けたと考えられます。

しかも、歩くことも御真言をとなえることも、ともにセロトニン神経を活性化することに
なり、その効果を多いに高めたと考えられます。

空海の場合にも、歩くといっても、一日中険しい山野を歩き回ったのですから、それ自体が
苦行になり、セロトニン神経を活性化すると同時に、ノルアドレナリン神経を
刺激したと考えられます。さらに休んでいるときにも御真言をとなえたのでしょうから、
それによってセロトニン神経の活性化はさらに大きいものになったでしょう。

ストレスを与えると、脳の中の神経、とくにノルアドレナリン神経が反応します。
極端なストレスは、ノルアドレナリン神経を異常なレベルまで活性化することになります。
それによって意識も感情も変わるのですが、それとともにセロトニン神経にも影響を与えます。

セロトニン神経の活動は、ストレスによるノルアドレナリン神経の興奮で、一時的に活性化します。
しかし、長期間ストレスが続くと、別のストレス回路が働いて、セロトニン神経の活動は
抑制されてしまいます。

そのため、ノルアドレナリン神経を刺激するための荒行はいいですが、セロトニン神経を
活性化する際は座禅したり歩いたりといったストレスのない落ち着いた状態で行うのがいいのです。